ミライ人間洗濯機のデメリットは4つ。値段・置く場所の条件・維持費・「完全乾燥」ではない点です。
溺れる心配については、お湯は胸の下までで、頭まで沈む作りではありません。衛生面は衛生の節にまとめました。
良いことばかり聞くけど、弱点も知ってから決めたい。
人間洗濯機
編集部
弱点は、型によって違います。
完全版は値段と置く場所。施設向けのアシストバスは、機械浴の代わりにならないことです。
- 完全版(6,000万円):値段が高く、置ける建物も限られます(外形2385×1197×1254mm・300kg)。
- 介護施設向けのミラブル アシストバス(発表の呼び名は社会実装版・159万5,000円・税込):機械浴は、座った姿勢を保つのが難しい方のための装置です。アシストバスとは使う人が違うので、機械浴の置き換えにはなりません(デイサービスの入浴担当者への取材)。
- アシストバスの衛生管理:先に行われた大浴場での検証では、「浴槽内の衛生管理や運用方法の確立」が今後の課題に挙がりました(SOYOKAZEの発表・2026年7月30日)。アシストバスでの検証は2026年6月に介護付きホーム「交欒 森ノ宮」(大阪市)で始まり、結果はまだ発表されていません(2026年10月15日確認・アシストバスの記事)。
家庭のお風呂に付ける「ミラバス」の弱点を知りたい方は、ミラバスの値段と弱点へ。この記事は、人間洗濯機(完全版と施設向け)について書いています。
この記事の順番

デメリットは値段・置く場所・維持費・乾燥
完全版は6,000万円、施設向けでも159万5,000円(税込)
完全版は税込6,000万円。介護施設向けのアシストバスでも159万5,000円(税込)です。一般家庭がすぐ買える金額ではありません。
まずは38,500円のミラブル(シャワーヘッド)で同じ技術を試す、という現実的な入口もあります。
完全版は300kg、置ける場所が限られる
完全版は外形2385×1197×1254mm・300kg。
給排水・電源・スペースの条件があり、どこにでも置けるわけではありません。導入前に設置条件の確認が必須です。
2年目以降のメンテナンス費は別に見積り
本体価格だけでなく、水道光熱費やメンテナンス費も発生します。維持費の考え方もあわせて見ておきましょう。
▼ 完全版とアシストバスの維持費
| 完全版 | アシストバス | |
|---|---|---|
| 値段(税込) | 6,000万円 | 159万5,000円 |
| 保守・メンテナンス費 | 1年目は本体価格に含まれる。2年目以降は別途・個別見積り | 導入前に見積りで確かめる |
| 動かすのに要る物 | 給排水・電源・スペースの条件がある | AC100V・500Wで動き、洗浄に洗剤を使わない |
どちらも、保守の内容と費用は導入前に見積りで確かめておくと安心です。
完全乾燥ではなく、最後はタオルで拭く
乾燥機能は付いていますが、完全乾燥ではありません(サイエンス公式サイト)。
洗浄と排水は自動で、最後の拭き取りだけ人の手が要ります。
家電Watchの体験記事(2026年4月17日)では、風の乾燥のあとタオルで体を拭いたとあります(風では大きな水滴しか飛ばないため)。
髪までしっかり乾かすドライヤーとは違うので、特に介護の現場では、最後の拭き取りや移乗の介助を少し見込んでおくとスムーズです。
閉じたカプセルでお湯がたまるって…正直ちょっと怖い。
人間洗濯機
編集部
お湯は胸の下あたりまでで、頭まで沈む作りではありません。
椅子に座ったまま、お湯がたまります。
お湯は胸の下まで、見守りは別の仕組み
安全面を、設計と運用の2つから見ます。
▶ 38秒から、頭からシャワーを浴びても普通に息ができたと、入った人が話す様子が見られます。
動画:毎日新聞(報道。公式ではない)(YouTube)。押すと再生します
※以下は開発元の株式会社サイエンスと販売各社の資料による整理です。安全装備と運用は、機種や施設で変わります。安全性を保証するものではありません。

- またぐ動作がない:アシストバスは浴槽ドアを採用し、高齢者にとって危険な「またぐ」動作を解消しています。介助者側も転倒リスクの高い立位作業が減ります(サイエンス公式発表)。
- お湯は胸の下あたりまで:椅子に座った状態で注水され、胸の下あたりまで溜まったところで泡が発生する仕組みです(万博の体験レポートより)。頭まで沈む構造ではありません。
- 生体センサーは搭載されていますが、目的は「見守り」ではありません:心拍や自律神経を測るセンサーはありますが、これは湯質・映像・音楽をその人に合わせるためのものです。異常を検知して止めるための機能ではない点は、正確に理解しておいてください。
- 見守りは別システムとして用意されています:赤外線センサーで入浴者の動きを感知し、一定時間動きがなければ強制排水して警報を鳴らす見守りシステムがあります(カメラを使わない設計でグッドデザイン賞を受賞)。ただしこれは住居向けに組み合わせて使うシステムで、人間洗濯機本体に標準装備されているものではありません。
導入前にメーカーへ必ず確認したい項目
- 緊急停止の方法(利用者本人が止められるか、介助者が止めるか)
- 見守りシステムを組み合わせられるか、その費用
- 停電・断水したときの動作
- 体験終了後の排水がどう行われるか(編集部がヤマダデンキ店頭で確認した体験の流れでは、最後に一気に排水して乾燥まで自動で行われます)
※上の4項目は、2026年7月時点の資料による。
👉 各モデルの正確な価格と「値段に何が含まれるか」は全モデル価格一覧【2026年最新】で詳しく解説しています。
ただし、機械はあくまで補助です。入浴事故で最も怖いのは「異変への気づきの遅れ」です。
どんな設備でも、高齢者の入浴では家族や職員の見守りが欠かせません。
詳しくは高齢者の入浴事故を防ぐもあわせてお読みください。
お湯は1回ごとに張って抜く。清掃と消毒はメーカーに聞く
完全版は、1回ごとに湯を張り、最後に排水します(サイエンス公式サイトの工程図)。
機械の中の清掃と消毒の方法は、公表されていません(2026年10月15日確認)。
導入の前にメーカーに聞く項目は、①清掃の手順 ②消毒の方法 ③清掃の間隔の3つです。アシストバスは、大浴場での検証で「浴槽内の衛生管理や運用方法の確立」が今後の課題に挙がっています(SOYOKAZEの発表・2026年7月30日)。
まとめ:施設に向き、試すならミラブルから
- 向く人:集客・差別化したい施設/座った姿勢を保てる方に、またがずに湯に浸かれる浴槽を用意したい介護施設/最新の入浴体験に価値を感じる人
- 慎重に考えて欲しい人:設置スペースや予算が限られる場合/まず手軽に試したい人(→ミラブルから)
👉 施設で検討している方の次の一歩:補助金の確かめ方/機械浴槽の買い替え費用/デイサービスの入浴担当者への取材
6,000万円は無理でも、同じ泡の技術は自宅で
ミライ人間洗濯機と同じウルトラファインバブルを採用したシャワーヘッド「ミラブル」。いちばん新しいのは2026年7月25日発売のミラブルEx(38,500円・税込)。世代別ミラブル(2024年4月)以来、2年3か月ぶりの新モデルです。
楽天市場で見るAmazonで見る 節水率で選ぶなら、ミラブルzero。節水率は最大60%です(サイエンス公式サイト)。
楽天市場で見るAmazonで見る(ミラブルzeroのメーカー希望小売価格 49,390円・税込)
なお、家庭用のシャワーヘッドは5モデルあります。重さ・節水率・値段のどれを取るかで選び分けます。いちばん新しいミラブルExの値段(38,500円・税込)と保証が付く店は、ミラブルExの値段の記事にまとめています。
あわせて読みたい
※安全・衛生・健康に関する最終的な判断は、メーカー・販売店と、医師などの専門家に相談しましょう。本記事は一般的な参考情報です。
