「パナソニックの人間洗濯機」を覚えていますか? その記憶は半分正解です。
正体は、三洋電機(サンヨー)が1970年の大阪万博に出した「ウルトラソニック・バス」。値段は、万博のあとに約800万円で売り出されました(日本経済新聞 2019年10月1日)。
いま買える人間洗濯機は、サイエンス製だけです。いまの値段と入れる場所は、人間洗濯機の値段の一覧にまとめています。
この記事の順番

正体は三洋電機が1970年万博に出した機械
1970年の大阪万博(EXPO’70)で、三洋電機はパビリオン「サンヨー館」を出展しました。
その「ファミリー・コーナー」で未来の家庭生活として展示されたのが、人間洗たく機「ウルトラソニック・バス」です(出典:万博記念公園 公式サイト)。
では、なぜ「パナソニックの人間洗濯機」と覚えられているのか。
理由は2つ考えられます。
- 三洋電機は2011年にパナソニックの完全子会社になったため、サンヨーブランド自体が家電から姿を消した
- ウルトラソニック・バスの実物が、長らくパナソニックミュージアム(大阪府門真市)に展示されていた
つまり「パナソニックの施設で見た(聞いた)人間洗濯機」=サンヨーのウルトラソニック・バス、というわけです。
▶ 最初の50秒で、パナソニックミュージアムに残っていた1970年の三洋電機の人間洗濯機の実物が見られます。
動画:大阪NEWS【テレビ大阪ニュース】(報道。公式ではない)(YouTube)。押すと再生します
座るだけで入浴が済む全自動バス
ウルトラソニック・バスは流線型のカプセルの中に座っているだけで、マッサージボールや超音波で自動的に入浴を済ませられる全自動バスでした(万博記念公園の公式解説)。
- 流線型のカプセルの中に座る
- マッサージボールと超音波で洗う
- 入浴が自動で済む全自動バス
「座っているだけで入浴が済む」は、いまのミライ人間洗濯機と同じ考え方です。1970年から実用化までの流れは人間洗濯機の実用化は2025年12月の年表に。
あの機械、いまも残っているなら一度見てみたい。
人間洗濯機
編集部
実物は残っています。
長くパナソニックミュージアムにあり、2026年1月、パナソニックホールディングスが国立科学博物館に寄贈しました。
実物は2026年1月、国立科学博物館へ寄贈
ウルトラソニック・バスの実物は、長くパナソニックミュージアムで展示されていました。
そして2026年1月、パナソニックホールディングスが初代「人間洗濯機」を国立科学博物館(科博)に寄贈しました。科博は常設で展示する予定です(読売新聞。英語版は Asia News Network 2026年6月16日)。
2026年のほかの動きは、人間洗濯機の2026年の年表にまとめています。
サイエンスの青山会長が55年後に復活
1970年の万博会場に、ウルトラソニック・バスを見た10歳の少年がいました。
のちにシャワーヘッド「ミラブル」で知られる株式会社サイエンスを創業する、青山恭明会長です。
青山会長は当時、親におねだりして半年間で20回も万博に通ったと語っています(出典:ねとらぼ・ORICON NEWS・サイエンス社公式 Mirable Times)。
その少年が、ファインバブルの技術で、2025年の大阪・関西万博に「ミライ人間洗濯機」を出しました。
2026年2月26日からヤマダデンキで売られ、介護施設向けの社会実装版(アシストバス)も出ています。
値段は約800万円。数台が売れて、広まらなかった
万博での展示のあと、約800万円で売り出されました(日本経済新聞 2019年10月1日)。数台が売れたというのは、パナソニックミュージアムの副館長の話です。正確な記録は残っていません。
一般家庭が買える値段ではなく、広まりませんでした。
パナソニックは、いま人間洗濯機を売っていません。
いま買える人間洗濯機は、サイエンスのミライ人間洗濯機(完全版6,000万円・ヤマダデンキで注文できる)です。値段と型の違いは人間洗濯機の値段の記事にあります。
1970年版は普及せず、2026年版は店頭販売
▼ ウルトラソニック・バス(1970)・ミライ人間洗濯機(2026)
| ウルトラソニック・バス(1970) | ミライ人間洗濯機(2026) | |
|---|---|---|
| 開発 | 三洋電機(サンヨー) | サイエンス(ミラブルの開発元) |
| 洗浄方式 | 超音波の気泡+マッサージボール | ファインバブル(微細な泡) |
| 特徴 | 座るだけで入浴が済む全自動バス | 洗浄に加え、心拍や自律神経の状態に合わせて音楽や映像を最適化(サイエンス公式サイト) |
| 価格 | 展示後の販売価格は約800万円(パナソニックミュージアムの副館長の話) | 完全版6,000万円/社会実装版145万円(税別・税込159万5,000円) |
| その後 | 普及せず。実物は2026年1月に科博へ寄贈 | 2026年2月26日からヤマダデンキで販売。施設への導入も始まっている |
「泡で洗う」はいまシャワーヘッドで買える
2026年10月6日時点で、実物に入れる場所は大阪(道頓堀・箕面)・北海道(北広島)・東京(池袋)です。料金と予約の決まりは場所ごとに違い、体験できる場所の一覧にまとめています。
1970年の機械は、家庭には広まりませんでした。55年後のいま、同じ「泡で洗う」は家庭のシャワーヘッドで買えます。
現行5モデルの違いと選び方は、こちらにまとめています。いちばん新しいミラブルExの値段(38,500円・税込)と保証が付く店は、ミラブルExの値段の記事にまとめています。
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出典:万博記念公園公式サイト/ねとらぼ/ORICON NEWS/サイエンス社 Mirable Times ほか(本文中にリンク)。1970年の機械の値段は、日本経済新聞(2019年10月1日)の記事の数字です。
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🌏 English version: From Expo 1970 to 2026 (English)
